職業の話

職業の話を生徒さんに振られることが多いです。

 

わたしの子どもの頃と違ってキャリア教育というのに力を入れている様子。

 

わたしの考えだと、やりたいことをやれるのは本当に一部の人で、やりたいことがある人って言う人はよかれあしかれ、その道を邁進するしかない。

 

それ以外の人は、「向いている」「向いていない」「どのくらいのレベルの生活をしたいか」くらいのことで、職種なり職業を考えたらいいと思います。

わたしはそれで失敗したので。

 

お金持ちになりたいんだったら、シンクタンクだとか、経営コンサルだとか外資系の銀行だとかで働くのが良いと思います。

 

地元で働きたいなら、医者か地方公務員くらいしかないでしょう。

 

塾講師は獣道みたいなものなので、気楽に働けるし、自分の時間はたくさん取れると言う意味では楽しいし、やりがいもあるし、子どもは可愛いし、いいことづくめなのですが、お金持ちになれないです。

 

わたしの住んでいる地方の求人を見ていると、正社員で月給十五万円というのが多いです。

 

それで「それってどのくらいのお金?」というのを生徒さんに説明します。

 

家賃が五万円で光熱費携帯のお金で三万円消えるし、税金と健康保険代で二万円とか消えるから、残りがだいたい五万円。

一週間に一万円使えると言うことは1日に使えるお金が千円とちょっと。

 

と言う説明をすると、「えー」ってなります。

 

そんなに殺伐としていない職業で、ストレスがなくて向いている職業を探す一番のいいことは、アルバイトでちょっと試すということなので、高校生だとか大学生のうちにいろいろやってみるといいです。

 

わたしは勉強が楽しかったので、勉強をしていましたが、アルバイトをしなかったことについてはかなり後悔しています。

 

生徒さんにはありのままの不景気の話をします。

()の使い方

数学の点数が50点前後の生徒さんは四則演算の順序がわかっていないことが多いです。

意外に、そこが見落とされているため、成績が伸びないのです。

特に、二乗が出て以降の()の使い方がわかっていなかったり、無視してしまう生徒さんはとても多いです。

数学の計算は、()の中が最初で、乗算除算、足し算引き算の順に計算します。

これがわかるようになると、式の計算、一次方程式、連立方程式多項式二次方程式が、いきなりできるようになることも多いのです。

数学に苦手意識を持っている子は、難しいことではなく、こういった、足元のことがわからないことがよくあります。

因数分解を楽しみましょう

わたしが教えている生徒さんは、因数分解が好きです。

それは、わたしが因数分解を好きだからだと思います。

因数分解を解くこつは、展開を繰り返しやることです。

展開を情報の公式を使って解くことによって、頭の中で、計算ができるようにします。

因数分解は展開の逆をやることなので、展開ができるようになると、因数分解ができるようになります。

 

因数分解では、ほとんど、文章題が出ないので、文章題が苦手なせいで、数学がだめだと思っている生徒さんが、自信をつけて、その後のルートや二次方程式に入るための導入として、とても良い訓練になります。

証明と因数分解は数学を好きになるチャンスです

数学が苦手な子は、数学的な考え方が身に付いているか以前に、数字の操作に慣れていない場合が多いです。

 

一年生の最初で習う、+と−の操作。分配法則、などができていない場合が多いのです。

 

その上に、計算はできるけれども、文章題ができない子、というのが存在します。その子たちは、文章から、何を解いたら良いのかわからないのです。

それは、公式をそのまま当てはめれば解けるはずだという、強い思い込みがあるためで、公式を当てはめる代わりに、解法のパターンがあることを教えなくてはなりません。

 

ただ、そういうことができない子たちの場合、数学がそもそも好きでなかったりします。

そういう子たちのために、証明問題と因数分解は数学好きになるチャンスです。

 

まず、証明問題は、計算を必要としません。

なので、数学的な考え方を身につけさせることの役に立つことは言うまでもありませんが、数学に対する、「できるぞ」という自信をつけるためにうってつけです。

余談ですが、証明をきちんとやっておくと、国語があがります。

作文は「序文」「本文」「結論」の三段階でできているものです。この構造が身につけられると、あとは、技術的な問題を教えればいいので、ベースを身につけさせるためにはうってつけです。数学が得意で、国語が苦手な生徒さんには、証明をきちんとさせると良いでしょう。

 

なので、数学で10点20点しかとれなかった生徒さんが60点台をとるチャンスです。

 

 

春休みを挟んで、展開、因数分解が出てきます。

ここもチャンスです。なぜかというと、パズル的な要素で解け、文章題が絶対に出ないのです。

教える前に、「絶対に文章題が出ないよ」というと、みんなとても安心します。

あとは、数をこなして、解いてもらうだけです。

わたし自身が、因数分解がとても好きなせいか、生徒さんは、みんな因数分解をとても好きだと言います。

 

因数分解を解くには、展開をきちんと公式を使って解き、頭の中で、逆向きの操作ができるようになれば、因数分解は自ずと解けるようになります。

因数分解には、数字を素因数分解して、ブロック化してみる視野が必要です。

そのためには、経験を積むことが大切です。

 

このことで、身に付くことは、机に向かって物量をこなす大切さが、身にしみてわかることです。

生徒さんは、勉強だけしていても伸び内面があります。自発的に勉強するようになってこそ、成績は伸びます。「自発的」のためには、精神的成長が不可欠です。

そのためには、見守ることも大切です。

中学二年生の春休みには薄い問題集を使いましょう

中学三年生に進級する前に、二年分の復習をしておきましょう。

夏休みは、二年分の復習をするには、ちょっと手遅れな時期になってしまいます。

もちろん、巻き返しはできる場合もありますが、苦しい戦いとなるでしょう。

 

とはいえ、勉強が苦手、勉強がわからないから、二年間分の授業が白紙の皆さんです。

特に社会と理科は膨大すぎてどこから手を付けたらいいのかわからない、という声を聞きます。

 

そこで、おすすめなのは、薄い問題集です。

達成感を味わうことができ、めげずに最後まででき、全体の流れ、一番大事な、基礎的な知識のおさらいをすることが主眼です。

できるだけ、基礎で、解説が豊富なものを選ぶと良いでしょう。

 

問題集は一回解くのではなく、繰り返し解きましょう。

難しい問題にチャレンジするのではなく、自分のつまずいた場所がどこからなのか、目を背けず、背伸びもせず、正確に見つめるところから勉強が始まります。

 

5科基礎 中1―基礎がいちばん

5科基礎 中1―基礎がいちばん

5科基礎 中2―基礎がいちばん

5科基礎 中2―基礎がいちばん

5科基礎 中3―基礎がいちばん

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5科基礎ベスト問題集 中1

5科基礎ベスト問題集 中1

高校入試5科基礎ベスト問題集

高校入試5科基礎ベスト問題集

数学のわからない問題を解くとき

まず、教科書を読んで、だいたいの内容を理解します。

このやり方は勉強が苦手な人向けのアナウンスです。

それから、問題集を解きます。

問題集を解くとき、例題があったら、例題も解いてみましょう。

例題を解いてみたら、隣に類題があることが多いので、類題を解きます。

類題が解けたら、基礎問題を解きます。

このとき、五分考えてわからなかったら、答えを見て、解説を読みます。

解説を読んでもわからない場合には、教科書を開いて、まず、用語の確認をしましょう。

用語の確認がすんだら、解説を考えながら、そのまま書き写してみます。

なぜ書き写すのかというと、手を動かしている最中にひらめく場合が多いからです。

わたしがよく生徒さんにやってもらうのは、問題を音読してもらうことです。

問題が解けない理由のひとつとして、問題の意味を理解していない場合が、特に文章題のときに多いからです。

 

数学は国語ととても近い部分があります。

文章題を解くためには、何を答えとして求めているかがわかる必要があります。

 

解けない問題があったら、問題の内容を図に書いて整理し、何を求めれば良いのか、把握しましょう。

 

それから、問題を解いてみて、わからなければ、解説を読みましょう。

それでもわからない場合は、前提知識となる教科書の理解が足りない場合が多いので、教科書に戻って復習をしましょう。

 

 

 

 

勉強がそこそこできる新中学生の勉強の仕方

平均点よりちょっと上の点数で、言われたことをやるんだけど、少し点が足りない生徒さん。

 

言われたことができるだけで十分すごいのだけど、親御さんはもっと望まれます。

 

自分から勉強できない理由はいくつかあげられます。

人間はどうしてもやらないと行けないことに対してはきちんとしますが、どっちでもいいことに対してはしません。待機状態をとります。これは、人間が生き物だから当たり前です。省エネです。

 

もうひとつの理由は、何をしたらいいのかわからないことです。

 

療法の理由を解決するためには、ぜひやらないといけない具体的な計画を立てることです。

 

平日は、予習と復習で忙しい場合、土日をそれぞれ二時間ずつ社会と理科に当てましょう。

主要三科目は平日のうちになんだかんだいって、単語を調べたり計算をしたりで行っている場合が多いものです。

 

それに引き換え社会や理科はまとまった時間がないとできないんじゃないかというプレッシャーが強すぎて、手が付けられないままになりがちです。

なので、時間が取れる土日に思い切ってやってしまうのです。

やり方は、問題集の多くが、基礎、基礎+α、応用の三部構成でできていると思いますが、基礎だけを連続して、解いていきます。

それを三回繰り返して、基礎を頭に入れて、全体の流れを頭に入れます。

それから、応用を解いていくと、点数があがります。

いっぺんに基礎、応用を解いていくと、応用あたりでめげてしまい、最初だけ手を付けた問題集が死屍累々するのは間違いがないでしょう。

最初は、学校で配られた問題集を使うか、できるだけ薄い問題集を使うかして、基礎を固めましょう。

 

中間テストまで、あと一ヶ月です。